2009年9月20日日曜日

2009年 葉月(8月)

雨うれしげな朝顔が憎らしい

降り込められて猫たちとまざっている

蝉泣き出して雨上がった

雨上がって青灰色の蒸し暑さ

また雨降って墨絵のように夕暮れる

橋影に釣り人たちのたむろする

夏飯に辛い辛いカレー

職探し今日も日暮れて徒労に終わり

峠よりバイクの音のかまびすし

蒸し暑し 3割り増しの帰り道 

真夜中の蝉時雨に寝返りをうつ 

昼下がり夕立はまだか曇り空

蝉の音工事の音にジェット機の音

PCの窓の向こうに花火の宴

昼下がり蝉鳴く音に満たされる脳みそ

雷の音だけ貫けてまた晴れて

夕立に散会する盆踊り

夕立に窓締め切ってガマン大会

蜩告げて夕立さっと小休止

雨やんでぬかるみの中盆踊り

雨上がり涼風に乗って太鼓の音

時が来て祭りの杜に蝉時雨

空泣きそうと帰る言い訳

ジャムパンひとつこれで峠を越えられる

粘りつく風に阻まれもがく道

瀬に立つ鷺が涼しげに見ている

ながれより はやいぞ ぼくのじてんしゃ

スコールにアスファルトの道急流となり

大雨の信号 少女ら嬌声をあげ

つまらない話終わって雨も終わった

光の色が夏も盛りをすぎたと告げる午後

深緑のすきまからのぞく夏の青

世間とは離れていても盆は休みか

カラス鳴いて夕風吹いても帰る子らはいない盆

ハロワでも待ち行列なし盆休み

大揺れに走り回る猫たちに起こされる

ハロワにて待ちなし仕事もなし

暑い眠れぬ夜に街は静かだ

何もかもが熱くて押し潰される僕

幽霊も里に帰るか盆休み

天井にじじばばの漂う盆休み

死神に捕り憑かれそうな盆休み
 ・・・ あちゃらかもくれんきゅーらいすてけれっつのぱっ 

祈りよりコミケで踊る終戦日

儀式ばかりで議論はない終戦日

終戦日ただ暑くて押し黙る日

秋の気配 また僕は取り残されるのか

蝉ばたばたとムクロをさらす道

蝉時雨ぱったり止んだ夜

でも、放哉より山頭火が好き

夏の酒、ビール泡盛焼酎にジン

秋風たった腹減った僕はまだ生きている

こんなによい天気に悶々としている

夜の蝉 鈴虫たちと いりまじり

PCに引きこもる夏が秋を拒絶する

峠道顔だけランスになっている・・・つもり

峠道ようやくに追いついた夏休み

湖の向こうよりツワモノどもが下り来る

帰り道今出てきたやつに追い抜かれ

ダウンヒルしてると少しだけあの世が見える

帰り着く我が家があってよかった

ベランダで猫を相手にビール飲む

猫の子にどこ行ってたのと問いただされ

ビール1杯の酔い覚めは赤い夕日とマイルスデイビス

秋風 今日は昼ねによい日和

職を得てようやくに秋風も心地よし

安酒でもようやくに一息ついた秋の夕暮れ

造成地にたぬき注意の標識哀し

アルコホルの力を借りてようやくに紡ぎ出す言葉

安物のオレンジシャーベットのような夕暮れ

夕暮れて蝉/off 秋虫/on 

濃紺の夜空にレモンの半月

酒ならば何でもいいぞ秋の宵

2009年8月7日金曜日

2009年 文月(7月)

3匹の猫まとわりつくは俺が主か

死に向かう人のたよりに沈む夜

ふらふらと飲むアルコホルばかりの安酒である(山頭火先生ごめんなさい)

何もない日疲れていない自分がさみしい

フランスより夏来る銀輪の力分け与えよ

5位なれど我には勝利フランスの夏(新城幸也に捧ぐ)

梅雨明けずに蝉泣き出した夕暮れ

若竹に猫じゃらされてお楽しみ

夕空晴れた明日は暑い日

どうしたらいい約束のない明日

スイッチを切るように死ねないものか

夏空に 陽炎ゆれて 蝉鳴いて

職なき身に どんどんと遠くなりゆく 碧い夏空…TdFを見ながら

無為の一日また陽の沈む

涼しくて昼寝快なる大暑かな

梅雨明けそうで明けない大雨

心臓がどうしようと鼓動する

真っ白く焼けた景色の中でたたずむ

2009年 水無月(6月)

酔いさめてふとんのうえにしろいくも

蛍光灯のスタンドの白々しい今日の終わり

血のような夕暮れブルーズのながれる

生きてるのか死んでいるのかなまぬるい曇り空

夕焼けにカラス僕だけがいらないひとか

風透る道の下にいる

やくたたず虫にくわれて当然か

独りいて胸の痞えはどこへいく

自分ひとり言い聞かす明日はまだある

2009年 皐月(5月)

気張っても盛夏は遠く初夏の宵

群れたがる人々にイラダツ

陽が沈んで猫の子起きた今日も終わりか

雨音だけの部屋ただ座り続けている

寝付かれず山頭火のように酒を飲む

雨冷えたか猫の子擦り寄ってくる

しかたないまだ生きてるから明日も生きるか

2009年 卯月(4月)

この春に満開はなし花嵐

散る花におぼえるそこはかとない絶望

陽だまりのベランダに猫の毛の飛ぶ

荒天の夕暮れただ暗く

春休みいつまで長く続くやら(失業中)(笑)

残照に向かって彗星のよう飛行機雲

2009年 弥生(3月)

派遣きられて みぞれふられて 帰る道

雑踏で 仕事まつ 花粉こらえつつ

叢に 雛の声ある 自転車の道

窓外の花嵐 ぬくぬくとして 聞く

酔うて夜花さきはじめている

2009年 如月(2月)

電車すく ぼくはまだのっている 春一番のまえ

窓ふさぎ風をみているねこをみるぼく

春闇夜にJAZZのシミイル

うれしいことも たのしいことも なく ただいきている

猫と眠る 寒くて 暖かい夜